コンパス社員がお届けする最新情報ブログ
令和のIT現場で必要とされているスキル
令和のIT現場で必要とされるスキルとは? 技術だけでは生き残れない時代
IT業界では、最新技術を身につけることが大切だと思われがちです。もちろん、プログラミング言語やクラウドの知識は必須。しかし実際の現場で評価されるのは、技術以上に人間関係をうまく築ける力――コミュニケーション能力です。とくにフリーランスや客先常駐のエンジニアにとっては、「嫌われない」「好かれる」「面談で好印象を残せる」ことが、そのまま案件獲得や継続につながります。
技術力は「できて当たり前」
面談に行きつくまでのプロセスでスキルシートによる選考があります。その選考基準は対象の案件について対応出来るスキルがあるかどうかです。つまり面談の依頼が先方からあった時点で対応できるスキルは満たせているということ。他候補者と差がつくのはその先です。同じスキルの二人が面談に来たら、「一緒に働きたい」と思われる人が選ばれます。つまり、技術は必要条件であって十分条件ではありません。
面談で受かる人はコミュニケーションが上手い
面談ではスキルシートの確認だけでなく、人柄・協働姿勢が見られています。
・質問に論点を絞って端的に答えられる
・笑顔やうなずきで相手に安心感を与えられる
・わからないことを素直に認め、補う方法を示せる(近しい知識はあるので、参画までに習得しますなど)
ぶっきらぼうな返答やネガティブ発言が多いと、どれだけスキルが高くても見送りになることが多々あります。
嫌われない・好かれるエンジニアの特徴
IT現場は長期間同じメンバーで動くことが多く、「一緒に働いて気持ちがいい人」が重宝されます。
・相手の話を遮らず最後まで聞く
・報・連・相を欠かさず、先回りして共有する
・感情的にならず、事実ベースで冷静に対応
・ユーモアや気遣いで場を和ませる
これらはスキルシートに書きづらい「現場力」です。
このようなヒューマンスキルが結果的に継続依頼や新しい仕事の紹介につながります。
チャットでの伝え方も評価される(Slack や Teamsなど)
対面でのコミュニケーションは感情も伝わりやすいですが、チャットでのコミュニケーションは相手の顔が見えず、こちらの感情も伝わらないので、より一層信頼を左右します。内容は同じでも伝え方で印象は大きく変わります。
進捗報告
・❌「作業遅れています」
・⭕「本日のタスクはAPIのエラー対応で約2時間遅れています。このあと追加調査を進め、17:00までに状況共有します」
外出・離席の連絡
❌「出ます」
⭕「14:00〜打ち合わせで外出します。16:00戻り予定です。急用の際はメッセージをお願いいたします。」
質問するとき
❌「これどうすればいいですか?」
⭕「ログイン時に認証エラー(401)が出ています。ドキュメントは確認済みで未解決でした。どこを確認すべきかアドバイスいただけないでしょうか?」
ポイントは「具体的に」「先回りして」「相手が気にする情報」伝えること。
影響範囲・期限・次の行動を添えるだけで、“信頼できる人”という印象に変わります。
今日から使える“一言テンプレ”
・「お手すきの際にご確認いただけると助かります」
・「念のためご報告いたします/参考までに添付いたします」
・「こちらだけ確認いただけると進めやすいです」
・「ご対応ありがとうございます、助かります」
・「一旦こちらで引き取って進めます」
・「取り急ぎ要点のみご報告いたします」
・「方針が決まるまで仮置きで進めます」
・「△△までに対応します/遅れる場合は○時までに再度ご報告いたします」
・「遅くなり申し訳ありません。次回以降は○○○○で回避できるよう対応します」
継続的に選ばれる人材になるために
プロジェクトは次々と更新され、常に新しい人材が求められます。継続して声がかかる人は、「仕事ができる」+「一緒に仕事をしたい」の両方を満たす人。とくにITをはじめとした技術職はここが安定収入に直結します。
まとめ(八方美人ではなく“働きやすさ”の設計)
ここで言いたいのは、八方美人になれということではありません。
むしろ、自分が気持ちよく・スムーズに働けるように、コミュニケーションで自ら環境を整えるという発想です。
信頼関係ができるほど、仕事は続き、紹介は増え、自分が選べる選択肢がどんどん広がります。
「人に好かれること」は目的ではなく、あなたが自由に働き方を選ぶための“結果”であり“武器”です。コミュニケーションを磨くのは、単なる現場対応ではなく、キャリアへの投資なのです。
⭐今日の小さな一歩
チャットを送るときに1つでいいので上記の“一言テンプレ”を使ってみましょう。
その数秒が、未来の選択肢をゆっくりと増やしていきます。
